2023年度 スピーチデイ 

ハロウ安比校初のスピーチデイ(終業式)では、450年以上の歴史と伝統を持つ我々ハロウの教育の3つの大きな柱である、学業面での努力や挑戦、幅広い課外活動、そして生徒の第二のホームを提供してくれるハウスシステムを通して成し遂げた当校の生徒たちの素晴らしい功績を讃える機会となりました。


スピーチデイとは、この1年間で行われたハロウ安比校の全人教育の集大成を表す特別な行事であり、授業での学びだけでなく、寮、スポーツや芸術分野、イノベーションセンターでの革新的な学び、安比高原の大自然やスキー場での活動など、全ての学びと経験を振り返り祝います。この充実じた1年は、多才でいつも生徒のためを思い一生懸命なハロウ安比校のチームと、

保護者皆様の暖かい支え、そして東北の美しい大自然に囲まれた安比高原という環境の力だと信じております。


都市化が進む現代社会において当校では、生徒たちが大自然が広がる安比高原の環境を最大限に活かした学びと生活が出来るよう努めております。自然との学びは、マウンテンバイクに乗ったり、スキーをしている時間だけではなく、時には自然の中で自分の想いに耽る時間だったりもするのです。


しかし忘れてはいけないは、ハロウ安比校は学業を重んじている学校であるということです。私たちの教師陣は、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、生きた学びを生み出すエキスパートであります。彼らが提供する教育は、知性と知識、豊富な経験、正確な判断力、レジリエンス、そして多くのエネルギーを要する芸術とも言えるでしょう。今年度の最後に、学習部門での表彰で、受賞した優秀者たちの輝かしく誇らしい姿は、まさにハロウでの学びを現していました。


ハロウの教育の柱である4つの価値観「勇気・名誉・謙虚・友情」は、この1年でしっかりとハロウ安比校での生活に根付いたように感じます。課外活動を通じては、大雪や溶岩地帯での探索、音楽アンサンブルの発表、老人ホームでの奉仕活動、津波の被災地の訪問など、幅広く多面的な教育が行われました。私たちが目指している教育はただ、知識を増やすことだけではなく、生徒が自身の人生の開拓者となり、リーダーとして社会に貢献できる人材になるための準備たと考えております。


そして最後にハウス。ハロウ安比校での教育において、ハウスは必要不可欠な存在です。この1年を通じて、生徒たちが各ハウスごとの個性、精神、チーム、そしてファミリーを育んでいく姿は、昨年1年間の中で特に喜ばしいことの1つでした。


各ハウスの寮長先生たちのサポートの下、生徒たちが自分たちは大切に思われているんだと感じながら、毎日安心し我が家のように過ごす姿や、自信が芽生え、潜在的に持っていった個性や能力を発揮していく姿を多く目にしました。このように生徒たちが、自らの力を最大限に発揮できることが私たちハロウの教育、そして私たち教育者の役目でだと信じております。


ハロウ安比校 初代校長 ミック・ファーリーより